小児歯科 症例②
- 2022年3月27日
- 一般
こんにちは。
前回に続き、小児歯科の症例をまたご紹介します。
お問い合わせで多いものに、生え変わりのご相談があります。
生え変わりは一般的に6歳前後からです。
永久歯が生えてきて乳歯の根っこに当たると、根っこが溶けてグラグラし始めます。そして乳歯が抜けて永久歯が下から生えてきます。
自然に抜けた乳歯は根っこがなくなっていて、抜けたところには永久歯が見えている、というのが理想の生え変わりです。
この症例は乳歯が抜けてから半年永久歯が生えてこず、来院されました。(6歳)
上の左右の前歯です。
レントゲンで永久歯はちゃんとあることが確認できました。
永久歯が生えるための上顎の成長が伴わず、十分な場所がないために生えてこないことがほとんどです。
時間の経過とともに生えてはきますが、その場合は場所がないため本来の場所や向きでなく生えてくることになります。
従来はメスで切っていましたが、当院ではレーザーでの処置で対応できます。
レーザーで処置したところです。
麻酔をして、数分で終わります。
その後の経過です。
半年生えてこなかったのに処置後すぐに生えてきました。
場所がないために生えてこないのではなく、時間が経っても自分の力では生えてこれないこと(埋伏歯)、先天的に永久歯がないこと(先天性欠損)もあります。
また間違った方向で永久歯が生えることで違う歯の根を溶かしたりしてしまうこともあるので、生え変わりの前にレントゲンを撮ることをオススメしています。
レントゲンをとると、どの状態なのかが正しく診断でき、早期の対応ができます。
なかなか乳歯が抜けない、抜けていないのに後ろから永久歯が生えてきた、生えてきた永久歯の場所や向きが気になる、などなんでも気軽にご相談ください。
また、舌小帯や上唇小帯もレーザーで治療できます。従来だとメスで切って縫わないといけなかったのですが、レーザーだと出血も少なく縫わなくてもよいので、お子様の負担が少ないです。
指摘されたことがある方はぜひお話聞きにきてくださいね。